ガードレールの施工手順
だいたいの流れ
- 図面、現地にて墨出し
- 舗装カッター穴掘りor型枠設置or基礎ブロック設置
- 建築限界に注意
- 根入れ深さ確認
- 柱建て込み
- ブラケット取り付け
- ビーム(レール取り付け) 進行方向注意
- ビーム加工手順
- 黄色いテープ貼り
1.墨出し、位置出し
一般的なガードレールであれば柱は2mピッチ
レールの端部(袖ビーム)は芯から500mm
※現場の設計で「ハタ端末」の場合もあるので展開図、寸法をよく確認してください
2.舗装カッターor基礎ブロック設置
現場の設計状況次第で変わります、
ある現場では舗装カッター入れて建柱時に生コン施工したり、ある現場では基礎ブロック設置したり、型枠設置して生コンだったり
その辺は臨機応変に対応(^-^)
土中タイプの柱であれば、打ち込み
3.建築限界
一番やりがちなミス(素人に多い)
歩車道境界からレールの面まで25cmが設計
施工時は25.5cm(255mm)が無難
※但し、外構工事等の復旧の場合、既設のガードレール及びガードパイプの建築限界が取れていない場合もあるので、現場監督及び役所に確認するのがベター
例外「歩道がゲロ狭で住民の要望により役所と協議の末、建築限界を確保しない箇所も極稀にあります。」
4.根入れ深さ確認
一般的なガードレールであれば40cmくらい
土中打ち込みタイプで1.2m〜1.5mくらい
図面の展開図を確認するのが吉日
5.柱建て込み
建柱はだいたい3パターン
生コン、基礎ブロック、土中打ち込み
「生コン施工パターン」
作業人数 3人~5人
- 建柱の根入れ深さより5cmくらい深めに掘っておく
- ひたすら生コン打設(1~2人)
- 順にひたすら木ゴテで均らす(2人)
- 順にひたすら建柱していく(1人)
- 少し落ち着いたら、水平器で立ちを確認しながら木ゴテで均らす
- 2人1組で1人は通りと高さを目で通し、1人は立ちを確認
- 見終わった所から順に金ゴテ仕上げしていく
- ビーム取り付けは後日
「基礎ブロックパターン」
「打ち込みパターン」
この工法は、ガードレールガチ勢のみの営業になります。
昔筆者が勤めていた会社はガチ勢だったので専用機械がありましたが、土建屋クラスではほぼほぼ持ってないです。
リース屋さんにも無いです。
プロに任せるのが吉日です。
たまに穴掘って埋めればいいじゃーん!って人いますが
ってのは強度が出なくなるので論外です。
ちなみに建柱のピッチの誤差は15mmがギリくらい、なるべく2mピッチが好ましい
6.ブラケット取り付け
建柱して後日くらいにやります
ボルトナットの大きさは「30」です。
ビーム取り付けのボルトナットが「24」なので
24/30のラチェットがあると楽です
7.レール取り付け
レールの取り付けは極力3人で行います。
1人がボルトを付け、1人がラチェットの尖った部分でレールとブラケットを差し待機、
ボルト付けた人とサポート役が運ぶ流れ
2人がレール持ってきたらラチェット人が2枚を合わせラチェットぶっ刺し
サポート役が次の柱にラチェットぶっ刺し待機
もう片方の穴にボルトナット取り付けてガチガチに締めます。
ガチガチに締まったら刺してた方にボルトナット取り付けてガチガチに締めます
の繰り返し。
2人だとかったるいです(・ω・`)
ラチェットは最低でも2本必要です。
レール取り付けには向きがあるので注意
この「いらすとや」の画像で言うなら
←←←←進行方向←←←
になります。
これも間違えやすい案件です。(素人に多い)
8.レールの加工
使用する工具は
鉄工カッター、ベビーサンダー、電工ドリルの3点
※インパクトドライバーで穴開けも可能ですが
加工1枚に対して、穴開け六ヶ所は確定なので正直かったるいです(・ω・`)
穴開けの墨出しは、ガードレールの切れっ端使うと楽です。
鉄工カッターで切断して
ベビーサンダーでバリ取りをして
ドリルで穴開け
ドリルの歯は、「タケノコドリル」でもOK
φ22~24程度
加工が終わったら塗料等で錆止めして完了
9.黄色いテープ貼り
柱に合わせて直角に貼るイメージ
おのずと綺麗に貼れます(^-^)
こんな感じです!