土木工事についてのお話 L型外渠工事ってだいたいこんな感じ
前回のお話はこちら
https://eigunon.hatenablog.com/entry/2019/08/26/213211
L型外渠工事とは
道路の雨水を排水する為の桝へ導く為の工種です
しかもいくつかの工種に分かれてます
コンクリートブロックを設置してから
道路側に型枠を組みコンクリートを打設する工法
価格:2,330円 |
ざっくり説明すると
穴掘って、砕石を20cm入れて、ブロック乗せる用の型枠を組んでコンクリート打設、
翌日固まったら型枠バラして敷モルタル均してブロック設置
翌日固まったら型枠組んで、コンクリート打設
コテで均して、仕上げるスタイル
地域によってブロックの大きさや幅が違いますが
一般的には1個30㌔〜40㌔くらいあるブロックを境界線上に並べ
型枠を組み生コンクリート流し込み
コテで均して仕上げてっていう
わりと手間のかかる作業
作業終わりにカラーコーン等で立ち入らないよう養生して撤収しますが
たまにイタズラされ翌朝足跡ついてることもありますが正直犯罪だと思ってます
最近ではカメラ付けている現場もあるそうなのでご注意を
コンクリートL型設置工事
L型の形をした 平板みたいなのを並べる工種です
ざっくり説明すると
穴掘って、砕石を20cm入れ
コンクリートを20cm打設して
敷モルタルを1cm~2cm敷き
その上にL型を乗せる
道路勾配を加味した上で微調整
緩やかな勾配の場合が1番難しい
これも地域によってサイズが違いますが
一般的には60㌔くらいあります
それらを手で持って並べます
配るのは機械でやりますが
並べて微調整仕上げるのは人間の手です
主に腰がやられます
番線(針金の太いやつ)#10
建材屋用語で10番線と
ホースの切れっ端15cmくらいを2本用意
持ちやすいようにL型の外周に番線を回して
印を付けちょっと長め(30cmくらい)に切る
それにホースを2本通して印の所で曲げて固定
簡単な吊り金具の出来上がり
L型の四つ角に番線を引っ掛けて持ち上げるスタイルです
普通に持つより楽
土木工事屋さんなら誰でも知ってる
番線吊り金具だと思います
狭い所にでもいけるので超絶便利
価格:20,953円 |
L型プレキャストコンクリート設置
L型のお化け
幅70cmくらいで厚みが30cmくらい長さが2mの重量物
重さは600㌔ちょっと
運ぶのも設置するのも機械を使いますが
最終的な微調整はやっぱり人間の手
自分と同じ背丈ある長さの大きなバールを
てこの原理で使い器用に動かしていくスタイル
(コツを掴めばサクサク動きます)
他にも暗渠タイプのものや、L型の下にU字溝設置するタイプ等もありますが割愛します
余談です
長年やっていてよく思いますが
L型もー少し軽くならないのかな?
例えばレゴブロックみたいな感じで出来ない?
はめて接着剤でペタッじゃダメかな?
なんて思ったりします
他にも民地に伸びる水道管や汚水管、
地域によってはガス管などが埋設しているので
掘削の際は神経を使います
図面的には1mくらい下に埋まっているはずですが
多少の誤差はあるにしても
大昔は ずさんな業者さんが多かったみたいで
図面通りに埋設物が出るのは稀
慣れた工事屋さんなら
1度掘削した後は土の色が違ったり
砂で目印付けていたりするので
それを見極めて
機械掘削を止め手で掘ったり対応し事故を防げたりします
長年やっていて1番酷いなと思ったのは
10cm掘ったらφ20の塩ビの水道管出てきたなんてこともありました
たまたま運がよく やっつける前に見つけたので大事には至りませんでした
多分やっつけていたら
数分で川になっていたでしょう
怖いです
万が一 本管なんてやっつけたら
数分で湖になります
怖いです
他にもガス管、光ケーブル線もヤバいです
掘削時が1番精神的に疲れます
【使用機械】としては
ダンプ、ランマー、プレート、ハツリ機、コンクリートエンジンカッター、モルタルミキサー辺りが主
【手道具】としては、レベル、トランシット、誤差が少ないメジャー、5.5m以上のスケール、水平器、剣スコップ、角スコップ、ツルハシ、大ハンマー、ゴムハンマー、石頭ハンマー、金槌、釘、水糸、コテ類、バール2サイズくらい(50cmくらい&1.5mくらい)
辺りかな
めちゃくちゃ長くなりましたが
最後まで見て頂きありがとうございます⸜(*ˊᵕˋ*)⸝💕✨