氷河期世代のお仕事のお話し (18～19歳)
時代は【氷河期世代】
高校卒業して私が18歳の頃
初めて勤めた会社のお話し
職種は建設業 施工管理
基本給18万(社会保険等差し引き手取り14~15万くらい)
主な仕事は、道路使用許可証取得の為の書類作り 施工管理における工種ごとの伝票 写真整理 現場で写真 打ち合わせ 工程管理 品質管理 安全管理
 |
価格:20,953円 |
月平均残業2時間くらい
残業代無し←
入社2年目で初めて夜勤工事したのね
舗装工事だったけど
その時の夜勤手当が！
なんと破格の
1日500円！！
夜勤8時間以上現場に付きっきりで
(夜9時スタート終わるの朝7時)
打ち合わせから施工管理 大型ダンプの配車の手配 アスファルトの現着温度管理して
たったの500円！！
職人さんとこの話しして
返ってきた言葉
｢会社辞めた方がいいよ｣
｢この会社ぶっちゃけだめだよ安いし｣
｢あの監督さん(オッサン上司)口悪いし 求めること厳しいし 単価安いしいいとこないよね
だってあの若い衆(仲良かった上司)辞めちゃったじゃん だめだよあんなの｣
確かに
オッサン上司に難癖付けられて辞めたんだっけ
ちょっと歳上の上司(26歳くらいだったかな)
私は19歳
現場で施工管理 写真撮ったりしていたんだけど
工事に隣接する住民さんの出入口の工事していて
入口が狭いからって広くしてくれってクレームが入ってね
オッサン上司に電話するも出ず
まーいっかくらいの気持ちで対応
｢わかりました｣って
1.5m×3mの敷鉄板を1枚追加したのね
そしたらオッサン上司が終わる頃にやってきて
しかもなんか機嫌が悪い 嫌な予感MAX
鉄板追加した場所で鉄板剥がして工事していたんだけど
｢なんだよこれ鉄板1枚増えてんじゃねーか！ 元々3枚敷いてたのになんで増やしてんだよ！勝手にやってんじゃねーよ！｣なんて騒ぎ出した
交通量もそこそこ通行人もそこそこ通る道で
兄貴上司と私と下請けの親方と3人歩道に立たされ完全に公開処刑に
近隣さんも慌てて出てきて
｢すいません ウチが頼んだんです｣って言うも
｢アンタには関係ない！｣と一蹴
現場に居たオッサン上司以外は目が点
そこまで怒る必要ある？みたいな
近隣さん一蹴する必要ある？みたいな
近隣さんもなんなのあの人！なんて怒ってた
周りに言いふらしてやる！なんて奮起してた
｢いいんじゃないですかね 私も冷めちゃいましたし｣って返答
しばらく兄貴上司は現場から少し離れた場所に座り込でいた
｢散々でしたね ｣って話しかけ冷たいコーヒーを渡した
兄貴は静かにヘルメットを地面に置いて
声を震わせながら｢ありがとう ごめんな 俺はもう無理だ限界｣
と言い歩いて帰って翌日から出勤せず翌月には会社を辞めた
だよねぇと改めて思い出し
私も｢もう無理かもなぁ 夜勤手当500円って休憩でコンビニ弁当とお茶買ったら赤字じゃん なんなのこれ ありえないありえない｣と思い
冷めきった私も翌月には辞めた
私が辞めた数年後 その会社は無くなっていた
どこかの現場で負債を出したとか飛んだとかなんとか
いい歳したオッサン上司は職を失い
家のローン地獄に怯える日々
心の底から｢ざまぁwwww｣と思った
殿様商売の末路でした
