氷河期世代のお仕事 20歳~ Part5
初めての夜勤
現場は都内某所
私が頭で下請けさん2人
【スペック】
私 21歳 元気いっぱい
おっさん1 40代後半くらい 馬力のある土木経験者
おっさん2 先月までサラリーマンしててクビに
軽くプライドが高く 嫁にも逃げられひ弱な50代後半
昼間ダンプにセメント50袋 砂袋150袋乗せて
3人乗って現場へ
詳しい場所は言えないんだけど
ライフラインの共同溝内の目的地に
砂 セメントを運ぶだけの簡単なお仕事
現場監督の指示で
共同溝の入り口は現場から少し離れた場所に
路駐し 作業帯(カラーコーン等)を設置
ガードマン2名配置
歩道にあるグレーチング
の鍵を開け持ち上げて侵入
開けると目の前に出るのは60段くらいある階段
肩にセメント袋と砂袋(25~30㌔くらい)背負って踊り場まで降ろす
踊り場まで全部降ろしたら
手押し車(ネコ)にセメント2袋乗せ
(おっさん2は力無いので1袋ずつ)
価格:20,953円 |
次の階段まで運ぶ
横幅はだいたい1mくらい
直線距離にして500mはあったかな
1kmまで無いと思うけど結構長かった
全部のライフラインがまとまっているからか
共同溝内は息苦しいとかも無く 照明も明るかった
次の階段まで運んだ所で昼休憩(夜12時)
1時間休憩し
階段を2階くらい降りて少しいった所が目的地
もう完全に迷路
1人で迷ったら多分泣く
都内の共同溝すごい
砂セメントを運び終え
ラストにちょっとした道具(スコップ類)を運んでる時にちょっとした事件が
ちょっとプライドの高いおっさん2が
「あーもう!やってらんねぇ!」とキレだす
「なんで俺がこんな20歳かそこいらのガキにこき使われなきゃいけねーんだよ!」
って子供みたいな駄々こねをしてきた
おっさん1はなだめていたが
私「は?じゃあ帰ってもらって結構です
そちらの社長さんにはこちらから理由を連絡させていただきます」と説明
トラックに貴重品(財布)あったから
多分歩いて帰っていった
その後おっさん2は会社を辞めたらしいが
住所不定無職
また似たような仕事しか出来ないんだろうなぁと思った
人生色々だなぁと思った20代前半