えいぐのん通信

氷河期世代を生きた 土建屋さんのお話

下水工事に必要な工具のお話 「職人向け」

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はい!どーも筆者です!

【筆者スペック】

1.土建屋20年やってた(引退済み)

2.下水工事は汚いイメージなのは否めない

3.誰かがやらないといつまでもボットン便所

4.今は単価の安い クソみたいな仕事

 

そんなおじさんが 下水工事で使う

道具の紹介をしますよ

 

ダンプとかバックホーは割愛します

個人的には三転ダンプ1台と3トンダンプ2台

バックホーは現場によるけど0.1か0.2くらい

1日5~6人計算ですかね

あと常用で4tの運転手付けるかな多分

 

では下水管工事(本管)にあると便利な物!

 

 

1.パイプレーザー

 

ハッキリ言って高いです

1台100万しますwww

 

リースでも借りれるのでなんとかなると思います

 

1回セットすればいちいち丁張かけて通り出して高さ出してなんてクソめんどくさい工程が無くなるので便利です

 

本管施行時に気を付けるべき点は

塩ビ管の反り

に注意して施行してください

どこで購入しても気温で伸縮し100%管が反るので諦めましょう

反ってる(山なり)方を上に向け埋め戻しするのが一般的です

 

それをしないで埋め戻すと、管内ぐにゃぐにゃどこかで水でも溜まるようなもんなら

中間検査時の監督員に最悪「やり直し命令」喰らいます

絶対にこの作業だけはしてください

 


トプコン パイプレーザー TP-L5GV(受注生産)

 

 

2.オートレベルとトランシット(セオドライト)

 

高さ出しと通り出しに完全必須です

この測量機器が無かったら、扱えなかったら

下水本管工事は出来ません

 

 

 


オートレベルAT-B4A三脚付AT-B4ASET

 


トプコン デジタルセオドライト DT214SET

 

 

3.関数電卓

 

図面の地盤高や計画高から管勾配を計算する時に使います

スマホのアプリでも大丈夫っちゃ大丈夫ですが

 

軍手やゴム手しながら操作出来ない点や

ホコリまみれ泥まみれになるのは間違いないのでそこら辺はお任せします

 

管工事にはありませんが他の工事で稀に

sinθcosθtanθに関わる計算もあるので

最低でもこのくらいの関数電卓は欲しい所です

 

深田えいみ8時間BEST

深田えいみ

500円~

 

 


カシオ 関数電卓 2桁表示 199関数 10桁 FX-290-N

 

 

4.排水勾配計 

 

本管工事では確認で?的なサブ的にしか使いませんが

宅地内の下水配管工事にはよく使います

普通の水平器より割高ですが

配管屋さんなら絶対に持ってる「神装備」です

 

 


TRUSCO(トラスコ) 排水勾配器感度0.5mm/m=0.0286°300L

 

 

5.下げ振り

パイプレーザーを使わない場合

丁張かけて高さ、通りを出して水糸を張って

通りを確認する為に下げ振りで通りを下ろす

そんな工程があります

 

一般の方には分かりづらいと思いますが

 

下水屋ならわかると思いますのでそのまま進めます

 

そんな時に超絶おすすめなのが

この重さ100gの下げ振り

全然イライラしません 直ぐに振りが止まります

さすが「スイピタ」

 

職人御用達の建材屋にもホームセンターにもなかなか置いてない激レアアイテムです

 

今なら Amazonでサクッと買えます

 

実際工事した事ないから、どれが使えてどれが使えないゴミなのか分からない

本当に残念な建材屋さん多い

 


シンワ測定(Shinwa Sokutei) 下げ振り錘 スイピタ 静止機構付き 100g 77974

 

 

6.ダンピングランマー

埋め戻し作業に必須です

埋め戻した土を転圧するのに使います

しっかり転圧しないと道路陥没します

「騒音感」は半端ないけど

ランマーで叩かないと100%陥没します

クレーム来てもこれで叩かなきゃどーしようもないです

 

昔に比べたら エンジン音も静かにはなりましたが「地面ぶっ叩いてる時点で大騒音」

 

トンカツ食べるのにカロリー気にして「ヒレかロースか」って選ぶくらい油で揚げてる時点で本末転倒、無意味な感じに似てます。

 

さほど意味は無いかななんて思ったりしてます

今は4サイクルエンジンが主流なので扱い易くなってます

2サイクルエンジンの時代は、混合ガソリンなので直ぐにカブったりして

エンジンかけるだけで汗だくになりました

 

エンジンかける人と叩く人と分かれていたなんて無駄な人件費も発生していました(笑)

 


タンピングランマー MTR-40H

 

 

7.プレートコンパクター

本管設置時の砂基礎の転圧時に使ったり

舗装の仮復旧に必須ですね

 

腕が良ければタンピングランマーだけでもいけますが 効率考えたら完全にこれです

 

昔に比べてエンジン音は静かになりましたが

「地面にたいして転圧してる時点で大騒音です」

 

クレームが来る要因はだいたい

「タンピングランマー」で施行箇所ぶっ叩いてる時か

「プレートコンパクター」で舗装工事やってる時かどちらかです

なのでクレーム来るもんだと思って諦めましょう

 

 

タンピングランマーやプレートコンパクターはリースするって手もあるので無理に手に入れなくてもいいと思います

 

長い目で見たら買ったほうが安いですけどね

 


プレートコンパクター MVC-50H

 

8.止水セメント

 

現場が水場(水が湧き出るクソ現場)の場合

マンホールの躯体と本管の接続部分をモルタルで固めるんですが

水が湧いてると水止まらないし固まらない

溺れそうになるデメリットが発生

絶対あった方がいいセメントです

 

ただビックリするくらい早く固まる(水入れて5分でカチカチ)ので

少量ずつ使うことをおすすめします

 

バケツも一瞬でカチカチになるので

百均のゴムボールを半分に切ってバケツ代わりにした方が良いです

 

 


昭和電工建材 瞬結止水セメント ショウワ止水剤P 20kg

 

 

 

多分このくらいです

まだあった方がいいアイテムもあります

山留め材にはこのジャッキがいいよとか

あのジャッキ本当に使えないよなとか

昔の山留材(4m物の鉄のシートパイル)は本当重かったねってゆー思い出話とか

キリがないので割愛します(笑)

 

現場によって、職人によってやり方が違ったりしますが

業界的に安牌な物を紹介しました。