私が20年間やっていた建設業を辞めた理由
建設業(主に土木)を20年間経験し
もうヤバいなこの仕事
と感づき次々と辞めていった先輩方と同じ道を歩んでいます
足を洗ったきっかけをいくつか紹介
【スペック】
｢役職｣ 親方 世話役 中間管理職
｢給料｣ 1日1.5万日給月給
｢賞与｣ 成績による
｢補償｣ 特に無し
年収でだいたい500万くらい
ヤバい年は400万くらい
そこそこ金は良かった
あまりにも単価が合わない物件多すぎ
ある年を境に単価が安くなってきていた
こんなに家建てて人住むのかなってくらい
造成の現場が多かったかな
規模は工事金額500万～1000万くらい
工期的には3ヶ月程度
見積もりの段階で何パターンか作っても
提示金額に届かない
ギリギリ材料費確保出来るくらい
人件費、機械代、保安整備等の費用が全くとれない
やれば赤字
やらなければ仕事が無い
究極の2択
そんな現場が多いこと多いこと
どーやって手抜きしたら利益出んだろ？ってくらい悪いことしか考えられないくらい酷い予算
浸透トレンチ工(雨水工事)で使う単粒度砕石をケチって
RC(再生砕石)をぶち込んでいた
手抜き工事してバレて叩かれて消された業者さんもいた(さすがに手抜き過ぎやり過ぎ)
施主から元請け→一次下請け→二次下請け→私の会社
いくつも流されて何%かずつ引かれりゃ利益も出ないわなってゆー弱小企業潰し
この頃からボーナスカット
現場数もカット
年収もカット
精神力もカット
やる気がカット
噂では 出稼ぎに来ていた人達が
やっすい単価で仕事受け始めた
その辺から単価低くなったんだよね
って先輩方はそんな都市伝説を息を吐くように言っていた
現に、不渡り出して潰れて消えた会社
クビ吊って死んじゃった社長さんとか
もう何十人も聞いてる
単価合わない現場で利益も全然出なくて
会社から文句言われて病んで病んで
わざわざ現場で単管パイプ組んで荷揚げ用の帯で即席絞首台なんて作って
クビ吊って死んじゃった監督さんも何人かいる
やってらんないっすよ
闇深すぎだよ建設業
個人宅で庭の仕事とか外構工事やってた方が
ちょいリスクちょいリターンくらいで
儲けは少ないけどまあまあ楽しかった思い出
代わりなんていくらでもいる病気怪我したら終わり
｢お前の代わりなんていくらでもいんだよ｣
なんてフレーズは聞き飽きてるくらい言われてました
とりあえず労災は都市伝説
病院行くレベルでも
階段から転んだとか言っとけよ
とか
元請けに迷惑かかるからしばらく来るな
とか
そのままクビ
労災についてそれほどうるさくなかった時代は
こんなんばかり
やってらんないっすよ
身内の訃報に対応してない
身内が倒れた時
だいたいの確率で
｢お前関係ないじゃん元気なんだろ？じゃ現場出てこいよ｣
｢お前の身内なんて知るかよ 仕事の邪魔すんなよ｣
とか
そんな対応が普通だったこと
多くの先輩同僚はこれで居なくなりました
私も親方という立場で現場を管理
ある日親の手術で立ち会いするのに現場を抜けなければならなかった時、現場代理人と相談し
散々文句言われてやっと抜け出して立ち会いすることが出来た
それが主な引き金 トドメの一撃
足を洗う決意をし 3ヶ月後には退職しました
頭おかしい
工期があって遅れたら賠償金も発生するし儲けも出なくなるから
気持ちはわかるけどね
本当やってらんないっすよ
現在 こんな会社さんはほぼ無いとは思うけど
探せばワンチャンありそう
今の年収は土木やってた頃の3分の2くらい
だいたい300万程度
週休二日制で自分の時間がたくさんあって
心に余裕もあって新しい視点をいくつも見付けてのんびり過ごしてます
これからのステップに向けていろいろ勉強中です
建設業で働くメリット
作業員として働く分には
仕事内容にもよるけど
相場的に普通免許持ちで1.1万から1.6万
(特殊な工事だと金額は高い)
いい遊びから悪い遊びまでいろいろ経験出来て金も貯まります
｢怪我と弁当代は自分持ち｣なんてことわざが
業界内で流行るくらい自己防衛はしなきゃいけない世界ですが
慣れるとなんだかんだ楽しい仕事でした
現場代理人(監督業)、親方クラスになると
本当に精神的に(๑｀ᗨ´๑)ڡ 来ーるー！！！
のでメンタル強い方はおすすめです
お勤めご苦労様です！！
それでは本日もご安全に！！
